会社概要

私たちは1999年にオーストリアのクラーゲンフルトにある小さな工房でArcus弓の製造を始めました。2008年、私たちはヴュルツブルクにある、より大きな新しい工房に生産拠点を移しました。

当店ではArcusの弓だけでなく、様々なアクセサリーや素晴らしい楽器を取り揃えております。ここでは、優れたサウンドと完璧な演奏性を備えた新しい楽器に焦点を当てています。また、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェリの音質調整も私たちの得意とするところです。また、木製弓の完璧な修理も行っています。

Bernd Müsing: 私のArcus物語

Bernd Müsing:

私のArcus物語

始まりはモーツァルトだった。ヴァイオリンの学生だった私は、ト長調のヴァイオリン協奏曲に取り組んでいたが、この曲をきちんと演奏するには、私の弓は柔らかすぎ、かつ重すぎることに気づいた。何年も経ってから、この問題を解決してくれる弓を見つけようと思って弓を買いに行ったが、いくらお金をかけても見つからなかった。当時、私はドイツ最大級の自転車工場で研究開発の責任者を務めており、自分の技術力をこの問題に生かそうとした。そこでわかったのは、モーツァルトは軽いクリップイン・フロッグ弓、今日私たちがバロック弓としてしか知らないような弓で演奏していたということだった。

 

私のさらなる研究と計算の結果、高密度のカーボンファイバー複合材でできた中空スティックを持つ弓だけが、現代の弦楽器に十分な剛性を持ち、同時に十分な軽さを実現できることがわかった。設計の実現と製造が非常に難しいことが判明し、それを克服するのに数年を要した。それ以来、私は弓、弦、楽器、音楽家をより深く理解し、最も完璧な解決策を見つけるために研究を続けてきた。私は今でも熱意をもってモーツァルトを演奏している。もちろんソリストとしてではなく、オーケストラ、特に弦楽四重奏団でだ。さらに、私の大きな手がよりフィットするヴィオラに持ち替えてからは、Arcus~P9~での演奏をとても楽しんでいる。

Arcusの弓を作るには、多くの機械が必要ですが、それ以上に最高レベルの職人技が必要です。最高級の素材を使用し、弓職人全員が緊密に協力し合うことで、Arcusの弓の完成度を高めることができるのです。